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=====血をサラサラにする薬(抗血栓薬)=====

高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、喫煙、過度の飲酒、不整脈など、
血液の流れが悪くなると、血液が固まって血の塊(血栓)ができます。
血栓が血管の中で詰まると、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症などの血栓症を引き起こします。
血栓症の予防や発症後の再発予防のために血を固まりにくくする薬(抗血栓薬)が用いられます。
抗血栓薬は、抗血小板薬と抗凝固薬の2種類に分けられます。
同時に処方されることや2種類処方されることもあります。
これらの薬を服用している間は出血しやすい状態になっています。

●「抗血小板薬」 動脈の血栓には主に血小板が関与します。
高血圧や高脂血症、糖尿病などで動脈硬化が進むと、動脈で血の塊ができやすくなります。
:血液を固まらせる血小板の働きを抑え、血流の速い血管での血栓を予防します。
*虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症) *下肢動脈閉塞症
*脳梗塞後 *心臓弁膜症術後
バイアスピリン錠 (アスピリン)バファリン配合錠A81
パナルジン錠 (チクロピジン)
プラビックス錠 (クロピドグレル)
エフィエント錠 (プラスグレル)
プレタール錠 (シロスタゾール)
アンプラーグ錠 (サルポグレラート)
※かっこ内はお薬の成分を示す名前です。

●「抗凝固薬」 静脈の血栓には主に凝固因子が関与します。
心不全や不整脈で血液の流れが悪くなると、滞った血が固まりやすくなります。
:血液を固める様々な凝固因子の働きを抑え、
血流の遅い血管などで血液が滞るために起こる血栓を予防します。
*心房細動 *深部静脈血栓症 *肺塞栓症
*脳塞栓症 *心臓弁膜症術後、バイパス手術後(ワーファリンのみ)
ワーファリン錠 (ワルファリン)
プラザキサ錠 (ダビガトラン)
イグザレルト錠 (リバーロキサバン)
エリキュース錠 (アピキサバン)
リクシアナ錠 (エドキサバン)
※かっこ内はお薬の成分を示す名前です。
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